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M&A成功事例ー後継者対策
現在、後継者のいない企業は、実に40%に達するといわれていますが、今後ますます後継者のいない企業は増えると思われます。なぜなら以下のような原因が考えられるからです。

社長が創業した時代と現在では成長産業が異なり、現在の先行き不安な事業を息子へ押しつけることは、今後数十年の息子の人生を考えると酷である。
息子は、自分の好きな道へ行きたがっている。
娘婿は、会社を継ぐ意志も能力もない。

後継者がいない場合、選択肢は次の3つになります。

上場して自分に代わる優秀な経営者に会社を任せる。
会社を解散し、清算する。
同族以外の第三者に会社を譲渡する。

実際、1の上場は狭き門で難しく、2の解散は従業員や取引先を路頭に迷わせるため、いい選択ではありません。よって、会社の健全な発展のためには、第三者に会社を任せるM&Aが最もいい選択となります。

成功事例
●売り手(譲渡企業)
業種:金属プレス加工業、金型製作
売上:5億円  
経常利益:7,000万円
従業員:30人
会社の状況:創業35年、法人化して16年の中小企業。 今期、過去最高の業績ながら大手電機メーカーの下請けのため、いつ取引が切れ業績が悪化するか分からない不安を抱えていました。また、子供は娘2人で、娘婿(1人は大手商社に就職、1人は芸術家)にも会社を継ぐ意志はありませんでした。ある時、幹部社員から、「社長はもう60歳を超えていますし、将来この会社をどうされるおつもりですか?」と言われた事が契機となり、自分の代わりになるサラリーマン社長を探したものの良い人が見つからず、M&A(譲渡)を決意されました。
●買い手(譲受企業)
業種:金属プレス加工業
売上:7億円
経常利益:3,000万円
従業員:40人
会社の状況:かつて、年商10億円までいったこともあったが、製造の海外シフトにより、徐々に受注が減少していた。この会社も別の大手電機メーカーの下請け(売上の60%が1社に集中)で、売り手と同様、取引の解消=会社の解散というリスクがあるため、徐々に小口の得意先を増やしていく経営戦略を展開していた。
売り手(譲渡企業)の問題点
1. 後継者がいないため、社長が引退すれば、会社を解散する可能性がありました。
2. もし、サラリーマン社長を探し出したとしても、株主は現社長のままのため、経営にはタッチしないものの業績が悪化した場合の責任(自宅が会社の借入金の担保に入っている)だけ残るという
危険な状態になる可能性がありました。
3. 売上の90%以上が1社に偏る下請けのため、取引の解消=会社の解散というリスクがある。
M&Aのメリット
大手電機メーカーの下請け同士がM&Aでグループ会社になることにより、得意先1社依存のリスクを分散することができた。また、大手電機メーカーのヒット商品により、受注が大きく左右される(ヒット商品が出れば、しばらくフル稼働になるが、その商品が売れなければ、工場の稼働率が極端に低下する)ので、売り手と買い手が同業であることから、2社が協力してビジネスチャンスを逃すことなく充分な供給体制を確保することができた。
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