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企業の経営戦略として拡大戦略を選択する場合、M&Aは非常に有効な手段となります。なぜなら、1から事業を立ち上げるより、すでに実績のある企業を買収した方が、売上・利益の予測がしやすく、より早く・安く・安全に業績を拡大することができるからです。
以前は、既存事業と全く関連のない企業の買収が行われたこともありましたが、最近は、M&Aの効果を上げるため、既存事業と関連する企業の買収が中心となっています。
具体的には、次のような成功事例があります。
成功事例1
●売り手(譲渡企業)
医療品通販業 |
●買い手(譲受企業)
医療品卸売業 |
M&A前
買い手は、病院・診療所向けに消耗品の卸売を行っており、主に車での固定客に対するルート販売を行っていました。
一方、売り手は、安さを武器に通販で全国的に得意先を広げていました。 |
M&A後のメリット
売り手と買い手の取扱商品が3割ほど共通していたため、共同仕入れによるコスト削減が可能となりました。また、買い手の営業スタイルはコストが掛かっていたため、M&Aが今後、低コストの通販による売上拡大を目指す良いきっかけとなりました。
さらに営業エリアが一気に全国に広がったことにより、今後の売上増加のスピードも高まり、将来は上場も視野に入れた事業展開が可能となりました。
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成功事例2
●売り手(譲渡企業)
産業廃棄物処理業 |
●買い手(譲受企業)
産業廃棄物収集運搬業 |
M&A前
買い手は、創業25年で産業廃棄物収集運搬業を営んでいましたが、年々競争が厳しくなり利益が減少傾向でした。
売り手は、後継者の一人息子に経営の才覚がなく事業も縮小傾向でしたが、社長が交通事故に遭い自分の健康に不安を感じたことがきっかけとなって、譲渡を決意しました。
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M&A後のメリット
買い手は、思い切って焼却施設と最終処分場を持つ企業を買収することによって、産業廃棄物の収集運搬から最終処理まで行える利益率の高い事業展開が可能になりました。また、責任を持って最終処理まで行える業者に依頼したいという環境問題に対する意識の高い企業からの受注も徐々に増えてきました。
M&A後の買い手のコメントですが、「今まで通り収集運搬業を続けていたら、数年後に倒産していたかもしれません。思い切ってM&Aを行ったために現在経常利益が6,000万円にまでなることができました。生き残りもできて大正解でした。」
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成功事例3
●売り手(譲渡企業)
精密部品製造業(営業力弱い) |
●買い手(譲受企業)
プラスチック製品製造業(営業力強い) |
M&A前
買い手は、安定的に利益を出していたものの、将来、中国製の安い製品が入ってくることを驚異に感じていました。
売り手は、上場会社の子会社(下請け)で、特に営業をしなくても売上が保証されていたため、製品開発力はあるものの弱い体質の企業になっていました。
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M&A後のメリット
買い手は、自社の取扱製品と異なり、素材も品質も異なる(金属製の精密部品)メーカーを買収することによって、将来の収益の柱を1つ増やすことができました。これにより、将来は、より安定した経営が可能になると思われます。
また、売り手の弱点であった営業力の強化もできたことから、今後は、売り手の事業のうち、将来性のあるチタンを使った新製品の販売に力を入れる予定で、特に歯科向けのインプラントの売上増大が見込まれています。
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