先週、関西を代表するかまぼこメーカーのカネテツデリカフーズ社と水産物輸入のドルフィントレーディング社のM&A(株式譲渡)が成約しました。

ドルフィン社は、9人で売上が50億円という凄い商社で、ししゃもと業務用数の子の輸入は日本一です。

ししゃもについて、業界の第一人者である清野社長は、今年7,000トンを輸入する予定です。

カネテツ社は、かねてっちゃんでお馴染みの創業90年の老舗ですが、昨年末に新大阪駅におもしろい製品を扱う直営店(ネルサイユ宮殿)をオープンし、「マリー・アントワ・てっちゃん」や「ルイ・てっちゃん」の新キャラクターで、笑いの中にもインテリジェンスを感じる製品作りにもチャレンジされています。

優良企業同士のM&Aですが、スーパー営業マンの清野社長は、そのまま社長として残り、後継者育成にも力を入れられます。

近い将来、カネテツ社の練り物原料もドルフィン社で輸入することになれば、大きな相乗効果が期待できます。

私は、17年ほどの間に80件以上のM&Aを仲介させていただきましたが、今回は関係者全員がいい人で、交渉もスムーズで、過去最高にいい組み合わせのM&Aとなりました(*^_^*)

水産業界の見本となるハッピーM&Aですので、今後の両社のさらなる発展に期待したいです。